2024.11.24(Sun) 05:28
2007.07.15(Sun) 01:25
まず最初にちずくんの日記への突っ込み。
>ルイズは俺の嫁。
( ゚Д゚)
(゚Д゚ )
(゚Д゚)
キョンは俺の嫁!
小川 未明 (おがわ みめい、男性、1882年4月7日 - 1961年5月11日)は、日本の小説家・児童文学作家。童話作家。本名は、小川健作。筆名の「未明」は、正しくは「びめい」とよむ。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。
新潟県高田(現上越市)に生まれる。父澄晴は、かつて修験者であった。上杉謙信の熱烈な崇拝者でもあった澄晴は、上杉神社を創建するため奔走した。 旧制高田中学(現新潟県立高田高等学校)、東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業、坪内逍遙や島村抱月から指導を受け、また出講していたラフカディオ・ハーンの講義に感銘を受け、卒業論文ではハーンを論じた。在学中、ロシア文学に親しみ、またロシアのナロードニキの思想に関心を寄せた。
wikipediaより。
今月末締め切りの小川未明文学賞に応募するつもりで、そういえば『赤いろうそくと人魚』くらいしか読んだことなかったなあと思い、短編集に手をだしちゃった。
そして今更ながら大はまり!!
なんて面白いんだ(о゚д゚о)
なんだかすごく新しい。どことなく暗くて、ナポリタンで、やり切れなくて、シュールで。
知らない人は絶対見たほうがいい。その内の二つ、一番好きな話を紹介します。
『眠い町』です。
この話、なんだかとても『キノの旅』に似てるんです。
世界を旅するケーという名の少年が「眠い町」と呼ばれる不思議な廃墟の町に着く。この町を通ったものは、皆疲れて眠くなり、いつの間にか寝込んでしまい、目が覚め慌てて逃げ出す旅人達の噂になっている。ケーも「自分は眠らないぞ」と意気込んでいたけどやがて眠り込み、一人の老人に起こされます。この老人は「眠い町」を建てた本人で、ケーに頼みたいことがあると言う。老人が疲労の砂漠から持ってきた砂を、老人の代わりに旅をしながら世界中にまいてほしい、と。その砂にすこしでも触れれば物は錆び腐り、人は疲れて眠ってしまうと言う。鉄道が轢かれ工場が建てられどんどん荒らされていくこの美しい大地を守るために。
ケーはそれを了承し、世界中を旅しながら行く先々の町で砂をこぼします。「砂がなくなったら再び眠い町にかえってこい」という老人の言葉を思い出し、ケーは眠い町に戻ります。再び戻った「眠い町」でケーが見たものは――
って話です。
この話が一番直接的にキノの旅に似てるんですが、未明の短編集の童話のほとんどが、なんだが不思議な寓話です。
何がすごいってこれが書かれたのは大正3年(1914年)に書かれたということです。
ライトノベル最先端!
いやいや、そんな陳腐な感想を言っては先人に失礼ですね。
でも明治から昭和初期の日本の小説は、現代作家の小説よりも目新しく新鮮なところがたくさんあります。
感性に誠実というか、現代の作家が「この感情はありきたりすぎるだろう、ここは書かなくても読者はわかってくれるよね」という箇所をガンガンに突っこんで丁寧に描写してる感じがします。
それがすごい好きなんです。夏目漱石も太宰治も、読みやすい名作たくさんありますよ!
『野ばら』
大きな国と小さな国の国境。そこで、それぞれの国の兵士が一人ずつ、国境を挟み守っています。
二人は暇だったから仲良くなり、毎日将棋で遊んだりもします。いよいよ二つの国で戦争が始まり、大きな国の兵士は小さな国の兵士に、
「私の首を持ってゆけば、あなたは出世ができる。だから殺してください」
と言うんです。
でも小さな国の兵士は「そんなことできない」と北の戦場に旅立ちます。そして大きな国の兵士は心配しながら待ち続けるんだけど、そこを通りかかった旅人に、小さな国は負け、兵は皆殺しになったと聞く、という話です。
これが童話なのかと思うほどにドラマティックです。そしてあまりに短く淡々としている。でもそこがいい(・∀・)
小川未明の童話、めちゃくちゃ絶賛しておきます。
>ルイズは俺の嫁。
( ゚Д゚)
(゚Д゚ )
(゚Д゚)
キョンは俺の嫁!
小川 未明 (おがわ みめい、男性、1882年4月7日 - 1961年5月11日)は、日本の小説家・児童文学作家。童話作家。本名は、小川健作。筆名の「未明」は、正しくは「びめい」とよむ。「日本のアンデルセン」「日本児童文学の父」と呼ばれる。
新潟県高田(現上越市)に生まれる。父澄晴は、かつて修験者であった。上杉謙信の熱烈な崇拝者でもあった澄晴は、上杉神社を創建するため奔走した。 旧制高田中学(現新潟県立高田高等学校)、東京専門学校(早稲田大学の前身)専門部哲学科を経て大学部英文科を卒業、坪内逍遙や島村抱月から指導を受け、また出講していたラフカディオ・ハーンの講義に感銘を受け、卒業論文ではハーンを論じた。在学中、ロシア文学に親しみ、またロシアのナロードニキの思想に関心を寄せた。
wikipediaより。
今月末締め切りの小川未明文学賞に応募するつもりで、そういえば『赤いろうそくと人魚』くらいしか読んだことなかったなあと思い、短編集に手をだしちゃった。
そして今更ながら大はまり!!
なんて面白いんだ(о゚д゚о)
なんだかすごく新しい。どことなく暗くて、ナポリタンで、やり切れなくて、シュールで。
知らない人は絶対見たほうがいい。その内の二つ、一番好きな話を紹介します。
『眠い町』です。
この話、なんだかとても『キノの旅』に似てるんです。
世界を旅するケーという名の少年が「眠い町」と呼ばれる不思議な廃墟の町に着く。この町を通ったものは、皆疲れて眠くなり、いつの間にか寝込んでしまい、目が覚め慌てて逃げ出す旅人達の噂になっている。ケーも「自分は眠らないぞ」と意気込んでいたけどやがて眠り込み、一人の老人に起こされます。この老人は「眠い町」を建てた本人で、ケーに頼みたいことがあると言う。老人が疲労の砂漠から持ってきた砂を、老人の代わりに旅をしながら世界中にまいてほしい、と。その砂にすこしでも触れれば物は錆び腐り、人は疲れて眠ってしまうと言う。鉄道が轢かれ工場が建てられどんどん荒らされていくこの美しい大地を守るために。
ケーはそれを了承し、世界中を旅しながら行く先々の町で砂をこぼします。「砂がなくなったら再び眠い町にかえってこい」という老人の言葉を思い出し、ケーは眠い町に戻ります。再び戻った「眠い町」でケーが見たものは――
って話です。
この話が一番直接的にキノの旅に似てるんですが、未明の短編集の童話のほとんどが、なんだが不思議な寓話です。
何がすごいってこれが書かれたのは大正3年(1914年)に書かれたということです。
ライトノベル最先端!
いやいや、そんな陳腐な感想を言っては先人に失礼ですね。
でも明治から昭和初期の日本の小説は、現代作家の小説よりも目新しく新鮮なところがたくさんあります。
感性に誠実というか、現代の作家が「この感情はありきたりすぎるだろう、ここは書かなくても読者はわかってくれるよね」という箇所をガンガンに突っこんで丁寧に描写してる感じがします。
それがすごい好きなんです。夏目漱石も太宰治も、読みやすい名作たくさんありますよ!
『野ばら』
大きな国と小さな国の国境。そこで、それぞれの国の兵士が一人ずつ、国境を挟み守っています。
二人は暇だったから仲良くなり、毎日将棋で遊んだりもします。いよいよ二つの国で戦争が始まり、大きな国の兵士は小さな国の兵士に、
「私の首を持ってゆけば、あなたは出世ができる。だから殺してください」
と言うんです。
でも小さな国の兵士は「そんなことできない」と北の戦場に旅立ちます。そして大きな国の兵士は心配しながら待ち続けるんだけど、そこを通りかかった旅人に、小さな国は負け、兵は皆殺しになったと聞く、という話です。
これが童話なのかと思うほどにドラマティックです。そしてあまりに短く淡々としている。でもそこがいい(・∀・)
小川未明の童話、めちゃくちゃ絶賛しておきます。
PR
▼ コメント・トラックバックを開く
お気軽にあしあとを残していってください。